本番ネットワーク
Flare Mainnet
Chain ID 14 · FLR · 2022年7月14日
- EVM互換レイヤー1。Snowman++(PoS)、単一スロット最終性。
- ブロックタイムはおよそ1.8秒。
- FTSO・FDCがプロトコルに組み込まれている。
- FXRP(FAssets)が2025年9月24日から稼働。
Technology
Flareの独自性は、汎用EVMそのものより、価格(FTSO)と外部事実(FDC)がネットワークの経済安全保障で守られている点にあります。これら基幹技術の多くはコミュニティが可決した技術FIPによって段階的に拡張・強化されてきました。
Stack
下からコンセンサス、enshrined data、その上の応用。
01
EVM互換のレイヤー1。Snowman++(PoS)。ブロックは約1.8秒、単一スロット最終性。FIP.05でPoSへ移行し、ツールはEthereum系をほぼそのまま使える。
02
FTSOが価格などの時系列(FIP.06/07で秒単位化)、FDCが他チェーンやWeb2の検証可能事実(FIP.12/14)。どちらもデータプロバイダと委任FLRで守られる。
03
FAssets、Smart Accounts、DeFi、将来のFCC。応用は02の証明と価格の上に乗る。
FTSO
外部オラクルを買うのではなく、プロトコルの一部として価格を出す。
データプロバイダ(公式説明ではおおよそ100)が、ユーザーから委任されたFLRの重みでフィードを提出します。更新はブロック間隔に近く、暗号資産だけでなく株式・商品へ拡張する設計です。オンチェーンでのブロック遅延フィード参照は無料、と公式は説明しています。
FAssetsでは、エージェントの担保価値をこの価格で測ります。フィードが止まれば清算も止まりうる、という意味で、FTSOは「便利なAPI」ではなく保全装置です。
Flare公式パブリックRPCからeth_call(完全無料・ガス代ゼロ)で直接取得中
FTSO(Flare Time Series Oracle)は、「ネットワークの合意形成(L1コンセンサス)と一体化した内蔵オラクル」です。外部の仲介コントラクトに毎回収数ドルのガス代を支払うことなく、Flare上のすべてのスマートコントラクトが正確な価格フィードをオンチェーンで直接利用できます。
世界中の流動性プールとオーダーブックから最新データを取得。
Binance, Coinbase, Uniswap, etc.
USD, EUR, JPY, GBP, etc.
金・銀、LST比率(FIP.13)
コミュニティからのWFLR委任ウェイトを背負って価格を暗号署名提出。
委任量に応じた重みで提出値が反映
他社の提出値をカンニングできない暗号秘匿
停止や異常値には報酬没収ペナルティ
プロトコルが自動集計。全スマートコントラクトが即時参照可能。
上下の外れ値を自動排除し操作を無力化
FXRP担保評価・レンディング清算へ直結
FIP.07による超低遅延ストリーム配信
FEATURE 1
富裕層ノードや単一業者が価格を吊り上げても、中央値算出により上下の外れ値は自動的に除外されます。
FEATURE 2
FIP.07で導入されたFast Updatesにより、ブロック生成に同期して価格が流れるため、DeFiの清算ラグが発生しません。
FEATURE 3
FLR保有者が優れたプロバイダーにWFLRを委任するだけで、ネットワークの安全性を支えながら定期利回りを享受できます。
FTSOはFIPの可決を経て、単なる90秒価格オラクルから1000フィード・1〜2秒更新(FTSO v2)やカスタムフィード対応へと大規模に進化しました。
Flare Systems Protocol & スケーリング
FTSO v2の土台となる統合プロトコルFSPを導入し、最大1000フィード配信へ拡張。
FTSO Fast Updates
ブロック間隔(1〜2秒)での超低遅延価格フィードを有効化。報酬の30%を配分。
第2報酬バンド追加
中央値狙いの集中を抑え、より広範なプロバイダーへ報酬を分配し耐障害性を向上。
プロバイダー最小条件
一定水準以上の稼働率と品質を義務付け、不合格時の報酬没収ペナルティを導入。
カスタムフィード対応
LST(リキッドステークトークン)比率やクロスチェーン指標などの独自フィード配信。
低品質フィード廃止手順
流動性低下や非推奨ペアを安全に廃止するための監視プロセス・移行手順を制定。
FDC
旧称 State Connector。『起きたかどうか』を分散的に証明する。
対象は「その送金は確定したか」「そのアドレスは有効か」といった、あとから変わらない事実です。最新のBTC/USDのように常に動く値はFTSO側です。FAssetsのミントは、XRPL上の入金をFDCが証明してからFlare側でERC-20を出します。
証明者集合はFTSOプロバイダと重なります。過半が現実と違う報告をする状況は、公式ドキュメントでも51%攻撃に相当すると書かれています。
FDC(Flare Data Connector)は、旧称State Connectorから発展した「他チェーンの確定事実やWeb2 APIデータを暗号学的に証明する分散検証基盤」です。中央集権的なマルチシグ企業に依存せず、数学と経済安全保障によってブロックチェーンの壁を越えます。
Flareの外部で発生した不可逆なトランザクションやHTTPS応答。
XRP Ledger / Bitcoin / Dogecoin
送金TXの確定、口座残高の減少
Ethereum / Arbitrum / Base, etc.
スマートコントラクトの実行イベント
HTTPS / JSON API
AI推論結果、気象・スポーツ、実世界データ
FDC Attestation Providers
独立検証者群によるフルノード照会
Merkle Tree Root 生成
約90秒ごとに全証明を暗号圧縮
最小のガス代で外部の事実を100%確実にスマートコントラクトで実行。
FXRP / FBTC のトラストレス発行
「XRPLで送金された」事実をFDCが確認後ミント
トラストレス・スワップ & ブリッジ
外部送金と連動したDeFi契約の自動決済
検証可能エージェント・RWA
HTTPS APIの返答に基づくオンチェーン自動トリガー
CORE 1
変動する価格を扱うFTSOに対し、FDCは「TXがブロックに取り込まれ確定したか」という覆らない事実のみを証明します。
CORE 2
ハッキングが頻発する「数名の署名者によるマルチシグ」ではなく、L1経済安全保障に担保された分散検証者群が合意します。
CORE 3
ブロックチェーンだけでなく、Web2のJSON APIレスポンスを暗号検証できるため、オフチェーンAIの判断をオンチェーンへ安全に渡せます。
State ConnectorからFDCへのプロトコル統合、そしてWeb2 API証明まで、FDCの検証能力はFIPによって拡張されました。
FAssets
FTSO(担保価格)とFDC(送金検証)の2大基盤の上に構築された、トラストレスな分散型クロスチェーン・ブリッジ。
XRPやBTC、DOGEといったスマートコントラクトを持たないネイティブ資産を、中央集権的なカストディアンを介さずに、Flare上のERC-20(FXRP等)として安全にミント・償還します。
エージェント担保とコラテラルプールの二重担保設計により、不正やデフォルトから利用者を保護します。XRPL上の入金・送金の検証はFDCが、担保価値の評価はFTSOが担っており、Flareのコア技術がフル活用される最重要プロトコルです。
FAssetsの目的は、スマートコントラクトを持たない「XRPL上の本物のXRP」を、中央集権的な仲介業者を介さずに、「Flare上のERC-20(FXRP)」として1:1で発行・利用可能にすることです。
高速・低手数料な決済特化台帳。スマートコントラクト(DeFi)のネイティブ実行環境を持たない。
XRP(原資産)
本物のXRPを保有
Core Vault / エージェント金庫
マルチシグで厳重にロック。単独での持ち逃げ不可。
FDC (Flare Data Connector)
「XRPLで送金された」事実を分散検証
FTSO (価格オラクル)
担保比率を秒単位で常時監視・評価
オラクル・データ検証が組み込まれたEVMチェーン。EVMコントラクトでDeFiを自在に実行可能。
FXRP (ERC-20)
DEX、レンディング、Vaultで運用可能
エージェントVault担保(USDC/ETH等) + FLRプール担保
万一のXRPL不正送金時も、担保が没収されユーザーへ全額補償
POINT 1
従来のWBTCのように会社が秘密鍵を握るのではなく、FDCの暗号学的証明と分散型スマートコントラクトで稼働します。
POINT 2
エージェント単独だけでなく、コミュニティのFLRコラテラルプールを併用。万が一エージェントが破綻しても全額保証されます。
POINT 3
Flare上でFXRPをバーン(焼却)すれば、XRPL上の指定アドレスに即座に本物のXRPが送金・返還されます。
Flare 2.0
TEE(高信頼実行環境)とFDC(データコネクタ)を融合し、スマートコントラクトが他チェーンのウォレットを直接操る自律分散基盤。
Flare 2.0(FCC / Protocol Managed Wallets)の中核は、「ハードウェア分離されたTEE(高信頼実行環境)」と、Flare固有の「FDC(分散データコネクタ)」の融合にあります。コントラクトが他チェーンの秘密鍵を安全に自動管理し、自律的なクロスチェーン処理を実現します。
EVM上で実行される分散ロジック。貸出清算、DeFiリバランス、AIエージェントの指示を生成。
署名権限とパラメータをTEEへ伝達
CPUハードウェア内で秘密鍵を保護。OS管理者でも盗み見不可。承認条件合致時のみ署名。
XRPL・BTC・ETH等の鍵をTEEが保持
非公開データを暗号化したまま処理
XRPLやBTC上で署名が執行され、その確定事実をFDCが暗号証明としてFlareに報告。
仲介業者なしで直接トランザクション着金
他チェーンの実行完了をFlare側で確認
Technical FIPs
Flareのコアアーキテクチャは、コミュニティが可決した14件の技術的FIP(Flare Improvement Proposals)によって段階的に実装・強化されてきました。
Add an FTSO Management Group
データプロバイダー間の談合や不正コピー(カルテル行為)を監視・通報し、オラクル更新パラメータを管理する自治委員会を設置。
Add a Secondary Band to FTSO Reward Calculation
FTSOの報酬対象を中央値直近の約25%のプロバイダーだけでなく、より広い許容帯域(第2バンド)のプロバイダーへ広げて分散性を向上。
Update FTSO Price Pairs
コミュニティ要望に基づき、FTSOがプロトコルネイティブで配信する暗号資産価格ペアのラインナップを更新・最適化。
Update Services, Limits, and Rewards Required for Staking
Proof of Stake(PoS)への本格移行。報酬の30%をバリデータステーキングに配分し、1事業者4ノード上限で中央集権化を防止。
Add Support for the Flare Systems Protocol and FTSO Scaling
全プロトコルを束ねる統合共通基盤「FSP」を導入し、FTSOを最大1,000フィードまで配信可能な次世代スケーリングアーキテクチャへ拡張。
Add Support for FTSO Fast Updates
従来のアンカー更新(90秒)に加え、ブロック間隔(1〜2秒)で値が更新される超低遅延「Fast Updates」を有効化。報酬の30%を配分。
Update FTSO Data Feeds and Define Process to Add New Ones
FTSO Scalingの容量拡大を活かし、19銘柄の新規暗号資産フィードを追加するとともに、新規フィード追加の標準化プロセスを制定。
Add an Incentive Structure for Participating in All Protocols
データプロバイダーに対し、FTSO(Scaling / Fast Updates)およびFDCの全プロトコルで一定の提出品質を義務付ける「最小条件」と報酬連動を導入。
Optimize Rewarding Structure and Adjust Protocol Parameters
プロトコル報酬の計算ロジックを段階的に調整し、誠実なデータプロバイダー全体の持続可能性とより公平な報酬分配を実現。
Add Support for the Flare Data Connector
State Connectorの後継として「Flare Data Connector (FDC)」をメインネットへ完全統合し、インフレ報酬の一部をFDC参加者へ割り当て。
Add Custom Feeds to FTSO
オンチェーンのスマートコントラクトロジックによって算出される「カスタムフィード(LST、LRT等)」をFTSOの標準インターフェースで配信可能に。
Add Support for FDC Web2 Attestations
ブロックチェーン外部のWeb2 APIデータやHTTPS応答を検証・証明する新規アテステーション型を追加し、Web2ソース追加の管理基準を制定。
Introduce Process to Delist FTSO Feeds
取引所カバレッジ不足や極小流動性など、市場品質基準を下回ったFTSOフィードをウォッチリスト化して段階的に安全廃止する客観的ルールを制定。
Restructure FLR Tokenomics for Long-Term Network Sustainability
年間インフレ上限を5%から目標3%へ引き下げ、EIP-1559ガス代を20倍にしてバーンを加速。さらにプロトコル収益で買い戻しバーンを行うFIREを創設。
Networks
壊してよい試験網、実金のカナリア、本番。役割を混ぜると数字を誤読します。
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